猫よ、君も見たか。

〜ニシガヤゲンイチ、かく語りき〜
ああどうかぼくにも。


夜道をつるつる歩いていたらそこここで蛙がないていた。
きっとあなたは知らないだろうが、
東京にだって蛙がいるんだぜ。

春とはいえ夜風はまだ少し冷たい。
だからといって家にいつまでも籠っているわけにはいかない。
目を凝らし耳をそばだて、
そして闇をかき分けるように歩いていたら、
ああ闇が怖くなくなったよ。

ふと見上げた空には星なんか見えない。
東京の夜空に星なんかほとんど見えない。
でも東京の夜は好きなんだ。
星が見えないのなら、想像すればよいだけの話。
あの雲の向こう側へセンチメンタルに想いを馳せたりはしないけれど、
ひとつぐらい星に願いをかけましょか。
ああどうかぼくにもよろしく、ああどうか。

桜のつぼみが膨らみはじめていた。
恥じらうこともなく都会の真ん中で
 
| 西ヶ谷源市/ニシガヤゲンイチ | かえる 蛙 カエル | 23:50 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
やあ今年も来たね。

春一番が吹きすさび、
足下に転がるは蛙。

ーーーーーーーーーー

春だから眠いのか。
眠いから春なのか。
うたたねするねこ、あちらこちら。
見やればどうにもあくびが止まらない。

| 西ヶ谷源市/ニシガヤゲンイチ | かえる 蛙 カエル | 01:02 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
あまいゆめ

ぼおっと歩いていた午後、
ぼくの目の前に蛙が姿をあらわした。
毎年この季節に突如あらわれる彼ら彼女ら。
蛙たちの出現。全く悪い気がしない。
むしろ「今年も会えたね。ありがとね」



| 西ヶ谷源市/ニシガヤゲンイチ | かえる 蛙 カエル | 00:56 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
春を知る

ぼくの住む街には小さな川が流れている。
まあ、川といっても正確には “暗渠(あんきょ)化された川” つまり “フタをされ今は地中を流れている川” なんだけれど。
その川の上は今は遊歩道になっていて、だから見た目には川など存在していないようにうつる。
それでもね、川は川だ。

多分ね、その川のせいなのか今ぐらいの季節になると、
毎年街には蛙が大量発生するのだ。

「蛙の大量発生を機にぼくは春を知る」

そして昨日、
ぼくの街に、
沢山の蛙がやって来た。


| 西ヶ谷源市/ニシガヤゲンイチ | かえる 蛙 カエル | 23:35 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
何をもって良しとするのか

このかえるたちはきっとふうふ

11/22 は 良い夫婦の日。
だからなのか、日中ラジオで “夫婦ミュージシャン特集” をやっていた。
この特集がなかなか面白くてね。
曲のかかったアーティストは、

あれ?
アイク&ティナも、ジェームス&カーリーも、既に離婚していたような・・・。
ABBA(♂二人+♀二人の四人組 〜 二組の夫婦で構成)に至っては、
その二組とも離婚していたんじゃなかったかな・・・だよね?

離婚カップルだらけの“良い夫婦の日特集”って、変なの。
まあ良い曲ばかりだったからいいか。

って、いいのか?


| 西ヶ谷源市/ニシガヤゲンイチ | かえる 蛙 カエル | 23:51 | comments(0) | - | pookmark |
おぼろ月夜とかえるの声

毎年この時期になると決まってぼくの前に姿を現す “かえるたち” 。
彼らが今年も顔を出した。
彼らが現れると「春が来たんだな」と思う。

楽しいことがあっても悲しいことがあっても、
同じように春はやってくる。
嬉しいことがあっても辛いことがあっても、
同じように夜が来てそして朝がやってくる。

今夜はやけにが綺麗だった。
月灯りの下、かえるたちがひっきりなしに鳴いていた。


| 西ヶ谷源市/ニシガヤゲンイチ | かえる 蛙 カエル | 01:01 | comments(0) | - | pookmark |
あめのうた

バンドミーティングを終えて深夜の帰り道、
がパラパラ降ってきた。
あとちょっとで家だったのにな。
結局ぼくはいつも濡れるんだな。

まったく毎度の事ながら絶妙のタイミングで降り出すよ。
なんて考えながらとぼとぼ夜の住宅街を歩いていたら、
道路のど真ん中、
一匹のカエルがこちらを向いてうたをうたってた!

まったく毎度の事ながら絶妙のタイミングで現れるヤツよ。


| 西ヶ谷源市/ニシガヤゲンイチ | かえる 蛙 カエル | 01:41 | comments(0) | - | pookmark |
弥生月の狂想曲

3月になりました。

「3月」という響きを聞くとぼくは「三月のライオン」という映画を思い出します。
これを観たのは確か90年代初めの頃だったかな。とても好きだった。
映画に出てくる古びたアパート、
そのアパートの一室の空気感というか、色合いというか、“匂い” に惹かれました。
今でも思い返すとドキドキします。
どこかの映画館でまた再上映でもやらないかな。


今日は満月。
でもこんな厚い厚い雲に覆われていたんじゃ何も見えやしない。
幻ノ月光浴。


毎年春になるとぼくの前に姿を現す「カエルたち」。
今日の夕方、いや、陽が落ちて間もなくの時間だから、夜の始まる頃あたりに。
彼らがぼくの前にあらわれたんだ。
そっか「春」が来た




| 西ヶ谷源市/ニシガヤゲンイチ | かえる 蛙 カエル | 22:09 | comments(0) | - | pookmark |
シンパシィ フォー ザ フロッグ


今年もまた、ぼくの前にカエルがあらわれた。
1年前の、そうあの時と同じだ!

どこからかペタリペタリとやってきて、
ぼくの足元で止まったと思ったら、
クックックッ。クックックッ、と突然鳴き出したんだ。

ぼくはしばらくしゃがんでカエルの声を聴いていた。
何かぼくに伝えたいらしいんだけれど・・・。
ぼくが首をかしげると同時に、
鳴き声はぴたりと止み、
また何処かへペタリペタリと行ってしまった。

彼は(彼女は?)このぼくにいったい何を告げに来たんだろうか。
解ってあげられなくて、ごめんよ。

| 西ヶ谷源市/ニシガヤゲンイチ | かえる 蛙 カエル | 22:05 | comments(0) | - | pookmark |
春の夕に。



「そんなに急いで、どこに行くんだい?」

いつもの帰り道、いつもの路地を曲がった先でよく出会うカエルたち。
彼ら彼女らが、ぼくにそう云ったんだ。

「ぼくがそんな急いでいるようにみえるのかい?」

夕暮れ。立ちすくむ。少し湿った風。  
 
「慌てて周りが見えなくならぬよう、くれぐれも気をつけるんだな」
「鳥のさえずり、風の音が聞こえている内は大丈夫だ。全てうまくいく」

「だから、どんな時も、耳を澄ませている事だ」

一瞬、風が止んだ、気が、した。
| 西ヶ谷源市/ニシガヤゲンイチ | かえる 蛙 カエル | 12:40 | comments(0) | - | pookmark |
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