猫よ、君も見たか。

〜ニシガヤゲンイチ、かく語りき〜
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ゴー ウェスト プリーズ



西へと向かう電車に乗っていた。
乗車率約50パーセントの車内はやけに静か。
席は充分空いていたのだけれど、座る気にはならなくて。
何かね、向かい合わせに座るのって視線をどこに向けたらいいのかわからなくなるんだよ。

しばらくぼくはドアの脇に寄りかかって車内の人を見ていた。
観察というほど大袈裟なことではなく、
ただ何となくそこに居る人たち全体を見ていた。
時は夕刻。
今日は冬晴れて空気の澄んだ一日だった。
息を吸ったら鼻がツンとした。
ああ冬が来たなって。
ああ12月だなって。
そんな一日だった。

 

緩やかなカーブに少しよろめき我に返る。
電車がK駅に差しかかりぼくは軽く息を吐いた。
突然空がオレンジ色に染まった。
何て夕焼け!
ねえ見た見た?
しかし車内の誰一人として窓の外に目を向けているものはいなかった。
みんな自分の世界に没入。
きっとネットの世界を旅しているのだろう。
この色、この匂い、この空は今日この瞬間にしかないのに。
みんな夕焼け見たらいいのに。
そう思ったんだけどさ、
でもそう思うぼくのそれはただの押し付け、
ぼくも皆と同じ、ただの独りよがりな奴なのであった。
 

| 西ヶ谷源市/ニシガヤゲンイチ | 日々云々 | 19:49 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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