2009.09.30 Wednesday
イッツ ハード トゥ テル
などと思ったのがそもそも間違いだったようだ。
駅に着くまでに、ああ、結構濡れたね。
しとしと雨にひっそり濡れた駅のホーム。
どの人も傘をぶら下げ、電車を待ってる。
突然に、駅のアナウンスが電車が遅れていることを告げる。
しばらく電車は来そうもないのでホームの端まで行ってみる。
なるべく人の少ない方へ少ない方へ、とね。
しかしホームの端では!
どう見たって別れ話をしている風の切羽詰まった若い男と女が居た。
気まずい。
雨降りと、電車の遅延と、別れ話。
嫌だね。憂鬱だね。駅のホームがいつも以上に灰色に見えた。
誰のうただっけかな。ロバートジョンソンだったかな。
ぼくはその若い男と女のやりきれないやり取りを見て見ぬ振りをしながら『LOVE IN VAIN』と云ううたを思い出していたよ。
駅、別れのうた。悲しくてやりきれない、そんなうた。
ストーンズのカヴァーがあまりにも有名。帰ってから聴こうか。
何処にだって悲しみは転がっているもんさ。
ならばきっと喜びもそこら中にある。そう思いたい。
などと思い、思い、想い、
そうこうしているうちに九月が終わった。